
ざっくりした焼き締めに千代紙をのせたような趣の器は阿蘇に窯を持つ友枝さんの作品。白化粧が施された信楽土がベースの素地に、赤絵の小紋柄が描かれています。
小紋柄は日本人の誰にも愛され、料理の邪魔をしませんが、風格を高めるのは赤の色調。ダークな赤に、さし色の黄や緑が上品に映えます。師の、筆が遊ぶような赤絵とは違う方向を求め、骨董の古赤絵などを参考にして生まれた文様です。
友枝 敏(ともえだ さとし)九州産業大学芸術家卒業。赤絵の有光武元氏に師事、1996年に阿蘇に『友枝』築窯。2005年熊本市薄場町に陶工ギャラリー『うつわの話』を作る。ほかに、精緻な黄交趾なども手がける。「赤絵の器はインパクトがあるので、食卓の引き立て役になれば」と友枝さん。
「焼き物の世界に入った時、器は料理の器だと魯山人の言葉をたたきこまれました。これからも、この言葉を大切に物を作っていきたいと思います。」

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